› 最後の石打。ハーフパイプってどうなるのかを考えてみた
スノーボード

最後の石打。ハーフパイプってどうなるのかを考えてみた

公開日2012年4月12日    カテゴリスノーボード, ブログ

2012_0407AE

桜と野球開幕の季節がやってきました。
この時期になるとスノーボードも最終週ということで、世間の喧噪とは逆に、寂しい気持ちになるものです。 特に湯沢の宿でプロ野球開幕の様子をテレビで観戦するときなどは、野球好きの私でさえ、なんだか妙な気持ちになるものです。

あまりお花見に興味が無いので、今年の開花が早いのか遅いのかよく分かりませんが、今年は遅かったのではないでしょうか?

なぜなら、4月の第一週目になるのに湯沢では大雪が降ったからです。東京でも相当寒かったらしいですしね。

今年の冬は 「暖かい」って感じた事が少なかったような。ここ何年かは雪が豊富で、スノーボーダーにとってはうれしい限り。
それでもちょっと前まで、したり顔の気象学者は「この大雪は、こうこう、こう言う理由で温暖化の一つの象徴なんです」なんてバカな事を言う天才顔の人もいましたが、さすがに近年はそんな事いう人いなくなりましたね。

 

よくも悪くも石打最終週。4月7、8日。今年で9年目、つまり9回目の石打最終日ですが、いつも「最後」というのは寂しい気持ちになるものです。

特に今年のように雪量豊富で、なおかつ最終週に大雪があり積雪が増えた、なんて年は今まで経験がありません。

なので降雪のあった7日は、パイプよりも良質のパウダーランができたことが印象的でした
見てください!これが4月のゲレンデですよ?!

5、6年前なら延長、ということもあり得た訳ですが、もう最近はそんな粋なことは全くない石打です。

ただ、最終日はリフト終了時間までパイプを開けてくれました。

形も良く、相変わらずの石打クオリティー。形は保ち、最後まで人の列がたえることはありませんでした。

にしても人が多い(汗)賑わってっていいんですけどね。
一頃、ぐっと減ったのに、一昨年ぐらいから人が戻ってきましたね。たゆまぬクオリティー維持の賜物だと思います。

そういえば、2週ほど前ですが、スーパーパイプの入場者数をカウントしてる職員の方がいらっしゃいました。時々、スーパーパイプで見かけるので、おそらく管理会社でパイプの担当かなにかをされてる方なんだと思います。
どうも、パイプに人がどれぐらいいて、そしてその中でシーズン券なのかリフト券保持者なのか、そういうのを調べてました。
(後ろで聞こえた程度なので詳細は分かりませんが)お客が呼べてるのかどうか、という調査のようで、まぁ、大方のパイパーが普段思ってる通り 、残す残さないの判断が運営会社の方でも上がってるのは事実のようです。

最近も、ロイヤルヒルのパイプがクオリティーが落ちた、とか高鷲のパイプが一本減ったとか、景気の悪い話はあちこちで聞きます。

ハーフパイプの運営には莫大なコストがかかるのは分かるので、これがスキー場の経営を圧迫し、廃止しようという流れは仕方ないと思います。
スキー場も従業員のいる一企業だし、その傘下には多くの宿泊施設など、関連産業があります。トヨタが潰れたら・・という論法と同じで、スキー場が無くなると、多くの犠牲が伴います。
だから、どこも赤字経営なのに自治体が支えてるというわけで、しかもここに来てキッカーだパイプだ、と維持にお金のかかる造成物が増えてきた事で、昔のように一枚バーンさえあれば、チャリンチャリンお金が入ってくる 、そんな経営は成り立たないと判断するのは仕方ないと思います。
まして、スキー人口が大きく落ち込んでるというのに、客からの要望は高まるばかり。これにいちいち答えていたらスキー場はあっという間に白旗を上げ、倒産します。だから、そうなる前に経費節減のため、パイプは廃止しよう、となるのでしょう。

ただ、ハーフパイプをこよなく愛する私は思うのですが、上記のようなプロセスで、 お金のかかるハーフパイプは真っ先に潰してしまおう、という考えに至ってしまうのは、いかにもロジカルな考えのできない、短絡的で迷信に取り憑かれた田舎の経営者らしいモノの考え方ですな。
なるほど、ハーフパイプだけで見れば赤字でしょう。ハーフパイプ単体で黒字にもっていくには、さて、週末どれぐらいの人がくればいいんでしょう。
近年、平均30人〜、多い時で50人待ち。これで、赤字だ、と言われて、じゃあ黒字にするには100人待ちの行列にでもなれば良いというのでしょうか?
今の状態でも、これだけの順番待ちはうんざりなのに、さらに人がこないと駄目、というのではユーザビリティーを大きく損逸してしまう。
でも、競技や形状の問題で、これを改善することは不可能でしょう。ここがシステマチックになれば良いんでしょうけどね。人がくるけど、待ち時間は少なくて済む仕組みを考えられたらいいのですが、無理でしょう。
つまりハーフパイプだけで収益をあげるのは、そもそも絵に描いた餅なんです。

なのでハーフパイプで儲けるというより、活かす、という考えに至らないと経営は難しいですよね。

たとえば「ハーフパイプがあるゲレンデですよ」と宣伝するだけでも、他のスキー場とは差別化できますし、
「パイプはやった事無いけど、あったらやってみようかな」と思い、来場いただく動機の一つになると思いますけどね。

総じてスキー場の経営者ってプロモーションが下手。これだけ、スノーボードをネットで検索してるのに、ネットワーク広告一つ見かけない。未だに「広告は紙媒体しか信じられない」 なんて言ってるんだとしたら、ウインタースポーツ業界、先は真っ暗ですな。
広告費が無い訳ではないのでしょうが、振り分け方がおかしい。
石打なんかでも、だれが見るか分からないような場所に、雪の水分でしわしわになったチラシがあったり、かと思えば人通りの多い通路や休憩所に、バーンと壁にポスター貼って何か告知してるんでしょうけど 、そこの人通りは、本当にそのポスターの内容でいいの?家族連れが多い通りなんだから、もっと別のにしなよ、良い場所なのにさ、、、、しかも、そのポスターに掲載してるイベント、もうとっくに過ぎてるよ、、と、突っ込みどころが多い。デジタルサイネージにしようなんて夢にも考えないでしょうね。
こんな方々が、あーでもない、こーでもない、なんてやったって無駄なんだ。

おかげで、私、石打で開催されたハーフパイプの大会(ライドオン)告知を見落としてましたが・・

昔なら、見落とす方が悪いと自戒するのですが、ウェブデザイニングの中でマーケティングをするようになってからは、「興味を引かないものを作る方が悪い!見られない所に広告する方が悪い」と考えるようになりました。

リソースの問題もあるのでしょうが、石打に関しては、とにかくプロモーションがイケてない、マーケティングができてない、

まず、スキー場のセンターハウスがあってしかるべきの場所に、5、6年は放置されてるであろうお化け屋敷のような廃ホテルがあるという、この無力感を世間にさらけ出すようでは、そもそも高邁な戦略なんて実践するだけの力なんて無いでしょうが。

昔は良かったと思う。若者をターゲットにした明確なビジョンがあって、よく分からないけど明るかった。私もそれに惹かれて通い始め、好きになったのですが。

このような経営状況にあって、じゃ、経費がかかるからパイプは無くしてしまおう、と短絡的に考えられてる事自体、ものすごく悔しいのです。
しっかりしたプロモーションをした上で、それでも駄目でした、っていうのなら、あきらめもつくでしょうが。

ホームページのメインイメージに一言付け加えるだけでもだいぶ違うと思うんですけどね。それをやってるのを見た事が無い。
関係者ではないので、詳しい経緯や状況、会議でなにが話されてるのは、全く知りませんので、杞憂にすぎればいいのですが。