6月に入り、都内でも梅雨入りしたそうです。
雨が降りやすいこの時期は登山の計画を立てづらく、直前まで行こうかどうか迷う所です。天気図が読める訳でもないのに天気予報とにらめっこして、晴れるかどうか、心の中で占う、そんな毎日です。
土曜日は、天気予報で明らかな雨マークだったので、久しぶりに御坂でハーフパイプの練習、そして、翌日曜日は晴れるかどうか微妙な所でしたが、雨は降らないよう。
なので、かねてからの念願だった黒斑山経由の浅間山への登山を敢行しました。
浅間山は言わずと知れた活火山、しかも、今でも噴煙を上げてます。
よって入山規制がされています。
噴火レベル1なので、外輪山である前掛山までは大丈夫。それ以降の道は立ち入り禁止になってます。
登山開始した7:30頃は晴れていましたが・・・
1時間もしないうちに雨が降り始め、次第に大粒の雨に・・・
降らないと思っていましたが、山の梅雨空。油断できませんな。
道は比較的整備されていて歩きやすいものの、昨日の雨と、今降ってる雨のおかげで、少しぬかるみ気味。
火山帯なので、岩場やガレ場が多いのですが、大きな石は脇によけられていました。
山小屋もないのにだれかボランティアで整備なさってるんですかね?
やがて第一目標のトーミの頭が見えてきました。
この岩場をいったん降りてむこうに見える小ピークがそれです。
到着すると先客がいます。都心からは車じゃないとなかなか来れない山なのですが、結構人が来てます。
本来ならここから目の前に浅間山の雄姿が見れるのですが、この厚い雲のため全く見えません。
この山には、他の山にはない絶景を見にきたのにそれが見えないとなると・・・ホント来た意味がありません。
何ヶ月も前から、すごく来たくて、そして、見たくて仕方なかったのに、残念です。
しかし、折角ここまできたんだからと、雲で覆われたトーミ頭を後にします。
直後の急坂。草滑りと呼ばれるこの坂を一旦下ります
もうこの頃には雨はやんでいました。土は知れ程ぬかるんでなかったのが幸いです。
もしここから滑り落ちたら、止まることなく転げ落ちてしまうでしょう
ただ下るだけ。そんなむなしい山行でしたが、ふと前を見上げると、なんと雲の隙間から、浅間山が顔を覗かせたではありませんか!
それは本当に一瞬でしたが、たしかにそこに浅間山が!
そして、草滑りの下の方にも、素晴らしい草原が見える!そう、これこそが私が思い描いていた浅間山の姿、どうしても見たかった感動の絶景!
来た甲斐がありました
気がつくと全体的に雲が薄くなってきたような。
振り返ると、今来た道がまさに絶壁のようにそそり立っています。
たとえ、雪が積もっていても、この斜度では得意のスノーボードで滑走するにも恐怖です・・
1時間ちょっとで草滑りを下り、湯の平口という分岐点に到着。少し休憩した後、しばらくは平坦な道を、いよいよ浅間山に向かって進みます。
振り返ると草滑りの斜面が見えます。
本当に急な坂だったんだなぁ・・
この草原と灌木、そして密生してないまばらに生えた木が、テレビで見た、北海道の大雪山のような雰囲気があります。今にも鹿やヒグマが飛び出してきそうなそんな雰囲気とでもいいましょうか。
しかし、雨が降ったせいもあり、想定以上にペースが遅くなってることに。
今回は14kmほどの行程を予定してるだけに、どこかで遅れを取り戻さねばと、少しペースを上げてしまったため、同行者がついて来れなくなってしまいました。
これは、いけませんね、反省です。
しかも道はいよいよ、富士山と同じような火山の砂礫帯。
歩きにくいので余計体力が消耗してしまい、そして高山病の兆候も見られたので、いよいよここまでか?!と。
浅間山の山頂まで、まだまだ。。
見上げると遠く感じます。しかし、実際地図を見ると40分ぐらいの行程。
意外と近い。
なので、がんばってがんばって、ようやく避難小屋まで到着
ここの避難小屋は、小屋というよりシェルター。
活火山なので、噴火したとき用のようです。実際、噴火したらここでじっとなんてしてられないでしょうが..
ここから山頂まではもう目の前。
再び雨雲が厚く、重くたれ込め、一片も草の生えていないこの岩の景色はまさに地の果てのような様相。
雰囲気が出てていいのですが、やっぱり晴れてて欲しい。
シェルターから十分ほどで山頂
雲で何も見えないので、さっさと下山。
雲がびっしり山に取り憑いてます。
雲が晴れると全容が見えます。午後には、比較的雲の動きがはやくなったため、このような景色を見ることもできました
帰りはJバンドと呼ばれる、岩陵地帯を行く予定でしたが、1時間以上余計にかかるので、来た道を戻ることに。
湯の平口ですでに2:30。ここからあの急坂の草滑りを登らなければなりません。
少しずつ確実に登ります。
時々休憩をはさみつつ、なんとか登りきりました。
下の写真は、途中で撮ったものですが、この正面に見えてるのがJバンド。
この稜線を右から左の方向に向かって行く予定でしたが、それはまたの機会に。
トーミの頭に戻ってきました
ここから黒斑山はすぐそこなので、ちょっと行ってみました
が、ここで、最後の体力を使い果たしてしまいました。
なので下りは、相方に先導してもらうことに・・
帰りは中コースを経由しましたが、道がぬかるんでいる上に樹林帯の中を行くので、晴れてる時は、表コースをお勧めします。
1時間後、無事下山できましたが、同時に私も高山病に!たかだか2500Mで!
雪が溶けたら、槍ヶ岳や奥穂高の3000M級の山行を予定してるのですが。。少し不安が残りました・・・