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夏の栂池から登山

公開日2012年8月19日    カテゴリブログ, 登山

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都内では連日35℃を越す猛暑日が続き、御坂のハーフパイプもこの暑さで痛むなど、今年の暑さは、かなり厳しい。
そんな中、涼を求めて、北アルプスの高山に登山してきました。
平均的に、標高が100m上がると0.6℃下がるようです。なので3000mだと、地上より約18℃低い。都内で35℃だったら17℃!春先の気温ですね。

今回向かったのは、白馬岳。今年のGWに大勢の人が雪に巻かれて凍死したことが報道され、この時期に吹雪とは!?という驚きをもって知った人も多いと思います。

また、山の名前を知らなくても、栂池スキー場や、八方尾根スキー場など日本の名だたるスキー場を擁している山麓としても有名です。

登山のアプローチは、このスキーのリフトで上まで上がります

朝七時半の始発便からかなりの人が行列になっていました。登山は出発時間を早くすればするほど行動範囲が広がるので、みな早起きしてここまで来てます。

つがいけスキー場には何回か来たことありますが、夏のスキー場を見るのは初めて。眼下には草原に佇むリフトが寂しげです。

このコースはよく滑ったな、、とか思いながら車窓を眺めます

目指す山の山頂は雲で覆われてます。今日の予報は9時までは晴れの予報でしたが、これはあくまで麓の天気。山の上では必ずしもこれに当てはまることはありません。
特に北アルプスは天気が勝負、と言われるぐらい天候が安定しません。

このゴンドラリフトから、さらに自然園行きのロープウェイに乗り換えます。登山者だけでなく、自然園へとハイキングする人も大勢乗ってくるので、かなり満杯です。

栂池スキー場の最上部。

ここよりさらに上部に行きます。
ロープウェイを降りると山荘が。スキー場の最上部よりも200M高いのですが、こういう立派な建物があるのに驚きです。

登山口からの登りは緩やかで比較的整備されているので、登りやすかったです。

ここで標高が1500Mぐらいなのですが、やはり盛夏。暑いです。

北アルプスは南アルプスとか八ヶ岳と違い、森林限界が早く、登り始めて1時間もしないうちに、低灌木、ガレ場が出てきます。

それほど傾斜がキツくないので、快調に進んで行けます。今日は平日ということもあり、人も少なく、静か。休日だと、ツアー客も含めにぎやかなことは想像に難くありませんが。

雲も厚くなってきました。

 

天狗原の湿原。暑さのせいか、水量が少ないですね。

アヤメ系のお花でしょうか?

今が高山植物の最盛期のようです。八ヶ岳や南アルプスもお花でいっぱいなんでしょうな。

登って北天狗原方面を振り返ります。雲が物体となって覆いかぶさらんとしてる様がすごいです。

夏の雲は雷を伴うので怖いですね。

天狗原からは急な上り坂が続き、早速体力が消耗。しかも、気温がぐっと下がり、長袖1枚だとかなり寒い。動いてる時はまだ良いんですが、立ち止まると、汗が冷えて、本当に凍えるぐらい寒くなるんです。
まだ山頂に遠いとはいえ、すでに2000Mはゆうに超えているわけで、寒さというと春先の気温と同じぐらい。上着を着込みたいところです

この気温だと雪も溶けずに残っています。

雪田を超えると、先ほどまでの急坂とは打って変わって、なだらかな岩場になります。

第一目標の乗鞍岳山頂を目指します。

雲がなければ最高なのですが。。

そして乗鞍岳山頂。

そう言えば白馬乗鞍スキー場ってのがあったような。

雲の切れ間から青空が見えるのですが、肝心の白馬岳方面は雲の中。本来ならば、雄大な後立山連峰が見えるはずなのですが、どうしてもこの雲はどいてくれません。
見たい山ほど、雲に覆われてしまうという、山の神様のいたずらなんでしょうか?

 

頂上からすぐに大池が見えます。

かなり大きいです。なにか神懸かりな何者かが棲んでそうな。

大池まで通常3時間以上か狩る所が2時間ちょっとで到着。
今日は行程が長いので、1時間も時間短縮でき、余裕ができました。ましていつ雨が降るとも知れないので、ここは先を急ぎます。

もう景色はすっかり日本アルプス。そしてアルプスと言えば、雷鳥。

今日も早速出会えました。
この曇りの天気なので、出会えると思ってました。

相変わらず丸まるしててかわいい。

大池をすぎると、少し人が少なくなったような気がします。本当に静かな、なんの物音さえしない、静寂な世界です。
雲が音も無く流れる。

しっかりトレースされた登山道だけが、人間の領域。

ここは自然の宝庫なんですね。
地上では見られないものがたくさんあります。

200名山の雪倉岳方面。

第二ポイントの小蓮華山。頂上には宝剣が天上に向かって剣先をのばしてます。

三国境の近辺から。この辺りで大量遭難がありました。今ではその痕跡も見ることも、想像することすら難しい。

遭難から学ぶことはたくさんあります。吹雪でこの白馬岳を見ることなく逝ってしまったのでしょうか


 ようやく山頂。ロープウェイから降りて、5時間。やはり長かった。

3000M近いのに、電波は入るし、ワンセグも見れるという、、ドコモはすごい!登山には是非ドコモの携帯電話を持って行くことをおすすめします。

このあと色々な場所で見てみましたが、圏外、というのはありませんでした。

頂上下の松沢貞逸顕彰碑。この人がこの辺りの開発に尽力されたそうです。

本日泊まる白馬山荘。非常に大きな建物だった。しかも6~8人の中部屋方式なので、相部屋の人と、色々お話できて楽しかった。
大部屋だとまずこういうのって無理ですよね。
また行きたいです。

早く着いたので、山荘の周りをうろうろ。景色が素晴らしいので、飽きません!

白馬三山の一つ、杓子岳方面への稜線。激しい雲の動きで、景色が見えたり見えなかったり。

白馬岳方面。左斜面がすっぱり切れ落ちてるのが分かります

奥の稜線が小蓮華。今まで雲で覆われていたので見えなかったのですが、ようやく確認できました

厚い雲が間近に迫ってきます。このころ麓では激しい夕立だったそうです。

クロユリ。

雲が晴れた瞬間、杓子岳山頂まできれいに見えました。こちらの山は白馬岳よりも険しそうです。

 

そんな雄大な景色を見ながら、夕食の準備。最近はパスタにハマってます。

携帯コンロの火力でも、意外といけるんです。沸騰してからパスタを入れると、いい感じにアルデンテになります。
ただ、吹きこぼれに注意。

 

翌日。早朝から動き出します。山小屋の朝は早い。
4時に起き、着替え・準備もそこそこに、ヘッドランプとカメラを持って、昨日登った白馬岳山頂に向かいます。
ご来光を見るためです。

まだ真っ暗闇ですが、遠くの方では僅かですが力強い光がさしてました。

残念ながら、この日は雲が厚く、太陽が出てくる所は見れませんでした。

しかし、雲海ははるか下方なので、昨日見れなかった景色が一望できました。

昨日登ってきた大池〜小蓮華の稜線です。今でははっきり、そして美しく見えます

 

白馬の市街地も雲の下に見えます。

白馬岳山頂直下は断崖絶壁。
昨日は雲で分かりませんでしたが、すごい眺めです。

杓子岳と白馬鑓岳です

そして右に見えるのは剱岳。実際にはもっと大きく間近に見えます。

すごい鱗雲。

6:30に出発。いつもはもっと早く行動するのですが、この日はもう雪渓を下るだけなので、ゆっくりしました。

昨日と打って変わって、晴天。すばらしい!

ただ、徐々に怪しげな雲がわいてきます。
この日も天気予報では午前中から曇り。おそらく保って3時間というところでしょうか

山荘からの下山は急勾配を下ります。
葱平の急斜面一面にお花畑が!色とりどりのお花が咲いてました

花の名前は分かりませんが、これだけ群生してるとそれだけで、きれいです

途中の避難小屋で、早くも休憩。いつも下山は一気にいくのですが、ここは傾斜がきついので体力が消耗します。逆に登りの方がらくだと思いました。

そしていよいよ大雪渓です。
雪が崩落してる所があります。この上に立って崩落したら、大ケガします。

 

アイゼンをしっかり付けます。

アイゼン無しでも行ってる人がいましたが非常に危険です。

雪渓には無数のそして様々な大きさの石が落ちてます。
これはすべて落石によるもので、今回も渡ってる途中、落石音が何度もしました。その度にビクビクするのですが、大きな岩に当たって砕けるので、実際に雪渓上に落ちてくるのはその中でもほんのいくつか、だと思います。

とはいえ、このようなサイズの石が脚に当たったら骨折します

特にこの斜面から音がしてました。

スノーボードなら一気に下れるのですが。

 

大体の人は雪渓を登りルートとして使うのですが、私は下り。

落石におびえながら、ようやく雪渓を渡りきりました。だいたい40分ほどでしたかね。
10本爪アイゼンだと、オーバースペックだ、と山小屋で言われましたが、先端爪のお陰で下山は非常に安定して降りれました。

渡りきった先の河原では、これから登らんとする人が大勢アイゼンをつけてました。

そして今回の山行ゴール地点の猿倉に到着。

ここからバスで八方経由でつがいけに帰りました。

いつもは樹林帯を延々いくだけのつまらない下山なのですが、今回は見事なお花畑と雪渓とで、 楽しい下山になりました。