公開日2007年4月20日 カテゴリWEB, ホスティングサービス URL
山口県の老舗レンタルサーバー会社のウェブサイト。複雑な商品ラインアップを持ち、西日本や九州を中心に顧客展開をはかる中、さらなるサービス展開をはかるべくサイトをリニューアルしました。
一般的に、企業概要やサービス説明を主目的としたサイトは、正確に情報が伝わるために、文章の表記や、誤字脱字、画像の品性・統一感、こういったことが製作のポイントになってきます。
これはデザインの難しさ、という点では、クライアント様が考えていただく事が多いので、 依頼者の負担が大きく、実はデザイナーの力量はそれほど問われません。
しかし、、ウェブサイトで物を売っていくサイトでは、そういった事に加え
「受注にいたるまでの導線設計」
「目立たせ具合の強度」
「頻繁な更新頻度」
「離脱率の改善」
「広告媒体との整合性」
「競合を常に意識する」そして「スピード」
こういった高度なデザイン要求をされます。
レンタルサーバー業界は正にそうです。
その中でYMC様は地方のレンタルサーバー会社で、広告費も多く掛けられない状況に対し少ない来訪者に対してどれだけ効率よくお申し込みに至らせるか(コンバージョン)がポイントとなりました。
ですのでい、一番苦労したのは導線設計です。
訪問者がサイトに来て、いきなりお申し込みしていただける、このようなお客さまばかりなら言う事はありませんが、強豪ひしめくレンタルサーバ業界ではまずこのような事はありません。
サイト訪問→お問い合わせ(資料請求)→検討→再訪問
こういった一連の流れを何度かへて、気に入ってもらえれば受注になります
そうなると、実は「お申し込み」よりも「お問い合わせ」が非常に重要なポイントになります。
このため、全てのページのナビゲーション部分に 「お問い合わせ」「資料請求」といったリードに関するボタンを目立つように配置します。
一方で料金や機能面など、ハードに関する部分は、実は訪問者側で容易に見つけてくれるので、それほど目立たせなくてもグローバルメニューに導線を設置するだけで十分だったりします。
こういったことの成果についてはアクセス解析をみて離脱率、直帰率、滞在時間を見て判断します。
いわゆる訪問者やPVはデザイナーにとってはあまり意味を成す数値ではありません。
YMC様のサイトにおいては、「ネイチャー」系のモチーフを各カテゴリトップにもたせ、またデザインの統一をはかるため、黒を基調とした落ち着いた重厚感のあるデザインにしました。
こういった統一感、は非常に重要で、ページごとにデザインが変わると、訪問者の脳内で、毎回サイトの導線を組み替えさせ、結果、迷わせてしまう事になりません。
グローバルメニューの位置、メインビジュアルの統一感、たとえ複雑なサイトでも、これさえ守っていれば迷わない、というルールさえ明確であれば、こちらの意図するナビゲーションに沿って動いてくれます。