公開日2013年5月21日 カテゴリ登山
今年は雪が多くて、北アルプス、南アルプスといった3000m級だけでなく、割と低い山でも残雪が見られるようです。
そのため、山の花の開花もすこし遅れていて、今年に入って何山か登りましたが、まだ目立った花の撩乱を見ることはありません。
咲いていたのも、この地に自生する小振りな桜ぐらいでした。
山の景色は花々や草木の息づく様を見るのも一興なのですが、私はどちらかというと荒涼とした岩山を登るのが好きです。
おそらく昨年苦労して強烈な風雨の中登った穂高連峰の影響もあるのでしょうが、スリルと足の裏から伝わる岩の強固な反発が登山をしてる実感を与えてくれるのかもしれません。
今回登った山は那須岳。主峰は茶臼岳で、火山として有名。火山なので山容としては岩山。
多くの登山者が登ってることもあり、比較的道は整備されています。最高峰は三本槍岳という槍が岳を彷彿させるような山。
ただしナイフリッジやキレットがある訳ではなく比較的苦労せずにに登頂できる山だと思います。
今回は、先日なけなしのお金で買ったシュラフやテントを入れた65Lのザックをしょっての山行。今後のテント泊に備えての練習です。また仮想アルプスとして岩山に行きたかったので那須岳は最適でした
那須岳はロープウェイで山頂直下まで行けますが、今回は駐車場から歩いて登ります。
所々冬の名残が残っています
馴れないと雪道のトラバースは怖いものです。
アイゼンをつけてる人はいませんでしたが、ひとたび脚を踏み外すと一気に50Mは落ちてしまいそうな箇所もあります
雪を超えると峰の茶屋があります。茶屋といっても宿泊はできませんし、売店もありません。
ここは風の通り道で強風が吹くそうですが、この日は全くその片鱗を感じることはありませんでした
ここから朝日岳〜三本槍を往復します
草木を拒否する岩山の筋を、落石に気をつけながら行きます
一歩踏み間違えると谷に真っ逆さま。が、道は整備されているのでそれほど難しさは感じません。むしろこれぐらいの方がスリルがあって楽しいですね。
朝日岳まではわずか40分ほどの道のりですが岩山に馴れてない人だと何倍にも感じるかもしれません。
朝日岳を過ぎると少し傾斜も緩くなって、快適な尾根歩きになります。
それにしても今日は空が青い。爽快ですね
清水平は木道が掛けられてますが、不安定でぐらぐらします。こういう木道は初めてです。場所によっては大きく傾いてる所もありますし・・・
整備とかされてないんでしょうね。
ただ景色はすばらしい。三倉岳も、残雪がアルプスの山々を彷彿とさせるダイナミックな姿を見せてくれます。
三本槍岳は「槍」とついてますがなだらかな山
360°とは行きませんが、北東方面の景色が一望できます。遠くは猪苗代湖も見えます。
山頂で景色を堪能したあとは、来た道を再び戻り、峰の茶屋から茶臼を目指します
途中、先ほど登った朝日岳を捉えつつ、行きと帰りの真逆の景色を見るのも楽しいものです。
標高差は200M程度ですが、既にここまで8KMほど歩いてるので、だいぶ疲れが脚にきてしまってます。
先ほどとは違い、大柄な火山岩が転がっています
そして山頂。
鳥居もあります。逆回りしてはいってしまいました
やはり65Lのザックを担いでの山行はキツい!
馴れるまで、65Lの重量で登山します