公開日2013年11月27日 カテゴリ登山
暑い夏が過ぎ、早くも冬の様相。
アルプスの冬は早く、すでに10月中旬には初雪、今の時期は、すでに膝上までの雪に埋まってるようです。
山が好きでも、まだ装備・経験とも未熟な私は、そんな厳しい季節を迎えたアルプスには行けず、登山がしたければ、関東近郊の山しかありません。
といっても山というのは、それぞれに美しさがあり、また発見もあります。
また同じ山でも、時期や天候が違うだけでだいぶ印象が異なります。低い山だから、アルプスでなからモチベーションがさがるということはありません。
11月末、武甲山に行ってきました。
ここは埼玉の秩父山塊に位置するので、この時期とはいえ、積雪はありません。とはいえかなり寒い。
この時期だと落葉が美しい。
夏の山より、情緒があります。
だからか、登山シーズンというと盛夏がピークと思われますが、実はこの時期でも登山者は実に多い。
武甲山は北面を石灰の切り出しのため、人工的に削られています。今なお続く鉱山なのです。
その印象があったからか、水が豊富なのに驚きました
前半は都会では聞くことのできない豊かな川の音を聞きながら登山、実にいいですね。
道すがら、「○丁目」という道標があり全部で五十丁目まであります。
だいた2、3分間隔ぐらいであるから、山頂までは2時間といったところでしょうか。
前半はやや急な坂でしたが、登り始めて1時間が経過したころに大杉が立つ広場に到着。
ちょうどここで半分ほど。
みごとな大杉の下に守られるように休憩。
登山地図を見ると、そこそこの傾斜を登らせる感じだったのですが、道がいいせいか、疲労感はそれほどではありません。
大杉広場で標高1000mだそうなので、山頂までは残り300mの標高差。
実際には1時間かからずに山頂が見えてきました
ここまでまったく展望の無い、杉林を楽しむしか無い登山道でしたが、ようやく空が見えてきました
山頂手前に大きな神社があり「御嶽神社」というそうです
立派な建物で、中には入れませんが、中にはご本尊も奉ってあるようです。祭事ではここは開かれるのでしょうか。そのときはまた訪れたいです。
そこから少し登った所が山頂。武甲山の山頂です。
東側、つまり群馬方面の景色が素晴らしい。眼下には秩父の町並み
こうやってみると、大変な数の家が建っています。
残念ながら、山頂からの展望はそれだけです。食事をゆっくりして下山しました
今回の山行は横瀬駅からスタートして浦山口に抜けるルートです。
なのでピストンではありません。あまりそういう山行は好きではないのですが、車があるとどうしても駐車場に戻らなければならないので、そういう制約を受けます。
しかし、今回は電車利用なので、好きな下山路が取れます。
登りよりも、この浦山口方面の道の方が素晴らしいです。
開けた道が、登山本来の楽しさを味わわせてくれます
行きと違い、人も少ないです。
やや急な斜面を行く場面もありますが、全体としては、歩きやすい。
道もはっきりしてるため、道に迷うこともないでしょう。ただ、分岐が多く、また奥多摩山系と尾根上で繋がってるため、地図無しで行くと思わぬ場所に向かってることもあるかもしれません。注意が必要です。
このように、登りやすいとか傾斜が緩やかだから初心者向き、とかという括りはあまり良くないと思います。
山登りにいわゆる「初心者向けの山」というものはありません。私も人に説明する時、便宜上分かりやすいから「初心者向けの山」という言い方をするときがありますが、言ってて非常に違和感を感じます。
がだからといって、警戒心だらけで、危ないから登山しない、というのはちょっと行き過ぎだと思います。
適度な緊張感で登山すれば、あとは安全に素晴らしい景色と経験を得ることができると思います。
下山すること2時間ほどで、土津園というお茶何処に到着
今回も無事素晴らしい登山できました