もうすっかり秋・・北アルプスでは10月初めに雪が降り始め、すでに何十cmか積もってるそうです。
山の気温は地上より10℃以上も低いので、一足どころか二足も早い冬が訪れます。
今回は、そこまで高い山ではありませんが新潟県魚沼地方の秀峰、巻機山(1,967m)に登山してきました。
桜坂駐車場からの往復ピストンの山行。ヌクビ沢という沢屋には有名な沢があるのですが、一般登山者である我々は井戸尾根という登山道を行きます。
富士山と同じように、途中で「○合目」というように、仕切られているので、自分の位置のおおよその把握ができます。気分的には楽ですよね。
私にとって巻機山は、登山を始める一つのきっかけの山で、昔から知っていました。
なぜなら、普段滑っている石打丸山スキー場からはるか彼方にそびえる白い頂上を 見ることができるからです。晴れていれば、空の青とのコントラストが美しく、それがまたすごく印象的で、そのアルプス然とした険しくも美しい山容をいつかは登ってみたいと思っていました。
そんな巻機山にいよいよ挑戦できるということで、気合いを入れて臨んだにもかかわらず、インター降りて、コンビニを探してうろうろしてるうちに7時をとっくに過ぎ(予定では6時半着予定・・)桜坂に着く頃にはほぼ満車。
なんとか一台分のスペースに車をねじ込んで、いよいよ登山開始。
スタートからやや急な傾斜が続きますが、八ヶ岳のような、岩がゴロゴロしてる場所ではないので歩きやすいです。
今回は相方もペースが早いです。
ただ、登りっ放しなので、夏場だとかなり大汗をかくでしょう。この時期でよかった。
すっかりキノコの季節・・でかい!しめじの仲間でしょうか?
白い幹の木が林立。ダケカンバだと思っていたら、後で調べた所、ブナのようです。
ブナは「木が無くなる」と書いて橅。木が朽ちて土になるので、橅林は土が豊富なのです。
五合目に到着
見晴らしがよく、何人か休憩されてました。
紅葉がすばらしいですね
五合目から六合目にかけて、左手に美しい橅林、右手に紅葉と気持ちのよい道になります。
傾斜も幾分弱まるので、歩きやすいですね
六合目。ここで初めてヌクビ沢方面の展望が開けます。素晴らしい紅葉!
向の山肌一面に優しい黄色と赤の紅葉がびっしりと。
手前に見えるのは天狗岩という岩山ですが、日本の美しい景色を造形しています。
六合目から先、少し岩が多くなりました。
そして七合目にして森林限界を超え、素晴らしい展望が一望できます
先日の平が岳もそうですが、上越の山の森林限界は非常に低い。1800mぐらいで到達。
七合目の正面にはスキー場が見えます。普段あまり見ることができない、舞子スキー場の裏手です。
その右手には念願の石打丸山スキー場が見えます。
薄暮に霞んでますが、いつも休憩する建物やスロープが見えて感激です!
拡大。
足下には登ってきた今までの行程も分かります。こうやってみると、随分長い距離を歩いてきたことが実感できます。この段階で標高差は800mほど。随分登ってきました
しかし、ここからが本番。今までは言わば足慣らしのようなもの。七合目から先、前巻機山(ニセ巻機山)までは急坂になります。
階段で整備されてるとはいえ、かなりキツいです。ただ、空の青さと紅葉の美しさが、前へ前へと進ましてくれます。
七合目から1時間ほど登ってニセ巻機山に到着
そうすると、いよいよ、巻機山の山頂を臨むことができます。
ここの景色もすごいきれい!絶景ですね
ここからは木道が整備されているので歩きやすい。
地元の人に愛されていることがよく分かります。
ニセ巻機山直下にある避難小屋。
巻機山には山小屋が無いのでありがたい存在ですね
中は清潔でお手軽に泊まれますが、この時期はシュラフは必携でしょう。
何しろ夜は氷点下まで下がりますから。
偽巻機山をあとにして、巻機山の稜線を。
ようやく山頂に到着。ちょうど12:00。出発から4時間ちょっと。予定よりも30分以上早く到達することができました。
しかし、山頂、とありますが、本当の山頂はここから十分ほど先にあります。
越後駒ヶ岳と八海山が見えます。いずれも100名山、200名山と知られた山です。
下山の際に六合目近辺で撮った紅葉。すでに夕暮れの柔らかい日差しがよ紅葉を際だたせていました。